ぼくは。感性のまま撮ることはほぼしない。
思えば、シャッターを切る直前はいつも撮ったあとのことを考えている。
とくに最近は、家族写真では「この瞬間を未来の家族や自分は見るだろうか?喜ぶだろうか?」 と考えることが多くなった。

別に歴史的瞬間や、圧倒的な表現力の作品を撮りたいわけではない。
ただその写真に縁のある人たちの未来に届けばそれでいい。
祖父と父が撮った『今』を、『未来』の僕には届いて、そこにすごく価値を感じている。



写真が消費されやすい現代で 『今』の僕の写真が、『未来』の娘に届く写真であってほしいと思ってシャッターを切っている。