【保存版】α7II 偏愛カスタムシリーズ第2回|高ISOノイズをPureRAWで蘇らせる – 描写力を最大化

暗い場所で撮りたい瞬間がある。
けれど、α7IIユーザーなら誰もが一度はぶつかる壁が「高ISOでのノイズ」だと思います。

具体的にはISO1600あたりからザラつきが目立ち、6400を超えるとディテールが溶けてしまう。
夜の街、子どもの寝顔、室内イベント…「記録したいのに画質的に厳しい」と諦めた経験、ありませんか?

僕自身、α7IIを仕事やプライベートで長年使ってきましたが、高感度撮影はずっと悩みどころでした。

Lightroomなどでノイズ除去機能を使ったりもしましたが、ディティールが潰れてしまい、なんか不自然な仕上がりになってしまいます。

やはり10年以上の前カメラではこれが限界かと諦めていたとき、あるソフトの存在を知り、このノイズ問題があっと言う間に解決しました。

目次

PureRAWとの出会い

試したのが DxO PureRAWというソフト。

DxO PureRAW(ディーエックスオー・ピュアロー)とは、フランスのソフトウェアメーカー「DxO」が開発したRAW現像前処理ソフトです。
簡単に言えば、「RAWデータのノイズ除去、レンズによる画像劣化を修正し、RAWデータとして再出力、LightroomやPhotoshopなどでの現像をより有利にするツール」です。

RAWデータをただ入力するだけで驚くほど自然にノイズを抑えてくれるんです。

実用的な使いどころ

  • 高ISO撮影(暗所・室内・夜景)のノイズ軽減
  • 旧世代カメラ(例:α7IIなど)での描写力向上
  • 高解像度レンズのディテール復元
  • Lightroomのノイズ除去よりも自然な仕上がりを求める場合

特にSony αシリーズやFujifilmなどのAPS-C/フルサイズ機ユーザーの間では、「PureRAWを通すだけで別のカメラみたいになる」と評されることがあります。

  • 粗さが消える
  • ディテールが戻るように感じる
  • 高感度でも「使える」絵に変わる

Before / Afterの印象

ISO12800での撮影
左:処理前、右:処理後
  • 処理前:粒子感が強く、汚く見える
  • 処理後:ディテール復活、色のノイズがなくなり、暗部の上品な質感に

これは実際に使ってみないと伝わりにくいですが、初めて体験したときは「このカメラ、まだここまでやれるのか」と正直驚きました。

注意点 – 過度な処理は逆効果

ただし、万能ではありません。
PureRAWは確かに優秀ですが、以下の点に注意が必要です。

  • 無理にシャープネスやクラリティを上げすぎない
  • 細かい模様や人工物は時に「作り物っぽさ」が出る
  • 処理時間はそれなりにかかる(PC性能依存)
  • Lightroomなどの編集ソフトのレンズ補正機能は切らないと二重でレンズ補正がかかってしまう。

あくまで「ノイズを抑える」ことに特化して使い、仕上げの色味やコントラストはLightroomなどで調整するのがおすすめです。

まとめ – 弱点を「蘇らせる」楽しみ

Leica elmar-M50mmf2.8×Sony α7IIで撮り、PureRAWで処理した写真

α7IIの高ISOノイズは、弱点であり個性でもあります。
けれどPureRAWを組み合わせれば、「暗所は諦めるしかない」という制約を大きく乗り越えられる。

聞けばオールドレンズとも相性がよく、デジタルのノイズを除去してレンズ本来の性能にしてくれるとのこと。

むしろ古いレンズやカメラのほうがPureRAWの効果は如実に出るそう。

であれば、α7IIに限らず、10年前のRAW撮影ができるデジタルカメラやオールドレンズとまではいかないけど古めのAFレンズにも効果は出そうですね。

古い機材の限界を補いながら、まだまだ現役で使える――。
そんな体験ができるのも、この偏愛カスタムの醍醐味だと思います。

使用機材

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