SONY α7IIは仕事に使えるのか?|今あらためて現実的に考える

「SONY α7IIで仕事はできるのか?」

α7IIを使っていると、どこかのタイミングで必ず浮かぶ問いです。 とくに、趣味撮影から一歩進んで「仕事として写真を撮ること」を意識し始めたとき、この疑問は避けて通れません。

ぼくが最初にカメラを「仕事・業務として」意識したのは、大学生の頃でした。

当時、学生ボランティア団体の広報を担当し、活動の記録として写真撮影や動画撮影を任されていました。限られた機材のなかで、どうやって活動の価値のある記録を残すかを考えながら、撮る側としての責任を初めて意識した経験です。

社会人になってからは、α7IIを買い、インスタグラムの写真投稿から写真活動をはじめ、個人としてブログを運営しながらストックフォトの販売にもチャレンジ。
その後、友人のアーティストからプロフィール写真の撮影を依頼されたり、友人カップルや家族の記念写真を撮る機会も増えていきました。

また現在の会社では広報担当として製品写真や施工現場の撮影をしたり、カタログや販促フライヤーのデザイン、SNS運用まで一通り関わっています。そのほかに社内の組立作業マニュアル用の素材写真・動画の撮影も行っています。

こうした経験を重ねるなかで、 「この撮影業務はα7IIで成立するのか?」 「どこからが“仕事として無理”なのか?」 という線引きを、何度も考えるようになりました。

この記事は、そうした実体験をもとに、α7IIがどんな仕事なら現実的に使えて、どんな仕事では厳しいのかを整理するために書きました。

目次

先に結論|α7IIはどこまで仕事に使えるのか

結論から言えば、条件が揃えば可能です。
ただし、どんな仕事にも対応できる万能なカメラではありません。

重要なのは、カメラの性能そのものよりも、

  • どんな仕事なのか
  • 誰のための撮影なのか
  • 失敗したときのリスクはどれくらいか

この3点を整理できているかどうかです。

それを踏まえ、各ジャンルへの回答は以下の通り。

  • プロ商業カメラマン用途:基本的に厳しい
  • 低単価の出張撮影:条件付きで可能
  • 個人依頼(友人・知人):成立しやすい
  • 会社のサブ業務・社内記録:十分実用的
  • ブログ・SNS・作品販売:まったく問題なし

つまりα7IIは、割り切って使うことで、今も十分に価値を発揮するカメラです。

プロ商業カメラマン用途(企業・有名人案件など)

結論:基本的には無理と考えた方が安全です。

描写面だけを見れば、α7IIでもRAW現像スキルがあれば、一定以上のクオリティは出せます。しかし、業務で問題になるのは機能面と運用面です。

  • AF性能や連写性能の不足
  • バッファやレスポンスの遅さ
  • 生産終了による修理・サポート面の不安

これらは「写りが良ければ目をつぶれる」部類の弱点ではありません。

もちろん現場によって撮影環境は大きくことなりますが、ぼくの知り合いのプロカメラマンの話では、たいていの現場はハードでタイトなことが多いようです。

つまり、写りの良し悪しの前に、ちゃんと撮るべきものが撮れているのかの世界だということ。上記の3点のスペック不足が命取りになる可能が高いです。

バックアップ機として持つのは選択肢ですが、α7II一台体制で本番に臨むのはリスクが高すぎるのが現実です。

この領域では、無理にα7IIで粘るよりも、現行機種・最新機種をレンタル、もしくは購入する判断が現実的です。

低単価の出張カメラマン・簡易な撮影案件

条件付きで可能な領域です。

低単価の出張撮影や簡易案件であれば、α7IIでも対応できるケースはあります。ただし、以下の条件はほぼ必須です。

  • レンズは一定以上の性能を持つものを使用する
  • 撮影内容が一発勝負になりにくい
  • クライアントの期待値が過度に高くない

それでも体感としては、出張撮影を仕事として続けるならα7III以上が安心です。

クライアントがいる仕事は、失敗したときの影響が大きいため、対策や挽回策を含めた機材選択が求められます。

個人の撮影依頼(友人・知人・関係性のある相手)

比較的リスクを抑えやすい領域です。

  • 友人・知人など関係性がある
  • α7IIで撮ることを理解してもらえている
  • 撮影内容がシビアすぎない

こうした条件が揃えば、α7IIでも十分に成立します。

この場合、重要なのはカメラの性能よりも、関係性と期待値の設計です。ここを誤らなければ、α7IIは今も現役です。

とはいえ、α7II一台体制で臨むのはおすすめできません。


会社のサブ業務・社内記録用の撮影

むしろ適しているケースも多い用途です。

社内イベントや記録撮影、簡易的な広報素材の撮影であれば、α7IIは十分な性能を持っています。

  • 記録できていれば良いケースが多い
  • 撮影者に一定のスキルがあればHPやSNSでも使える
  • 失敗しても社内で完結しやすい

また、この用途では高スペック機が逆にオーバースペックになることもあります。

  • データ量が過大になる→PCのスペックが求められる
  • 単純に購入コストが高い→費用対効果が見合わない
  • そもそも機能を扱いきれない→特に最新機種は動画撮影も兼用できるスペックになっていることが多い

「予算は限られているが、記録や販促用の素材は必要」 そんな現場では、α7IIのバランス感はちょうどよいです。

画質に関してもPureRAWというソフトを使えば、1.5万円程度で画質の向上が見込めます。とくに高ISOでの撮影時には効果は如実にでます。詳しくはこちらの記事から

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【保存版】α7II 偏愛カスタムシリーズ第2回|高ISOノイズをPureRAWで蘇らせる – 描写力を最大化 暗い場所で撮りたい瞬間がある。けれど、α7IIユーザーなら誰もが一度はぶつかる壁が「高ISOでのノイズ」だと思います。 具体的にはISO1600あたりからザラつきが目立ち、...

※ただし、イベント撮影など失敗が許されない案件は、きちんとプロを手配すべきです。
また、α7IIには無音シャッター機能がないため、静けさが求められる現場には不向き。

ブログ・SNS・個人発信+作品販売(写真家活動)

まったく問題なく成立する領域です。

ブログやSNSでの発信に加えて、作品を販売する写真家活動は、構造的にはストックフォトとほぼ同じです。

  • クライアントが存在しない
  • 納期や一発勝負の制約がない
  • 失敗しても致命傷にならない

この領域では、

  • 超高速AF
  • 最新センサーの高ISO耐性
  • 高連写性能

といった要素は、ほとんど競争力に直結しません。

撮り直しや選別、時間をかけて育てることができる以上、α7IIの弱点はほぼ問題になりません

まとめ|α7IIは「どう使うか」で評価が決まる

α7IIは、プロユースの主力機ではありません。

しかし、

  • 用途を限定する
  • リスクを理解した上で使う
  • 販売形態や関係性を設計する

これらを意識すれば、今も十分に価値を発揮します。

「最新ではないが、使いどころを間違えなければ頼れる」

α7IIは、そんな立ち位置のカメラだと言えるでしょう。

古い機材の限界を補いながら、まだまだ現役で使える――。
そんな体験ができるのも、この偏愛カスタムの醍醐味だと思います。

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