「小型軽量で高画質な単焦点レンズがほしい!」
富士フイルムXマウントユーザーなら、そう思うはずです。しかし、本当にその小さなボディから期待通りの描写が得られるのか、不安に感じることもありますよね。
FUJIFILM XF27mmF2.8 R WRは、「最小限の労力で、最大限の美しさ」をキャッチコピーに掲げ、初代XF27mmF2.8の人気を受け継ぎ、2021年3月に発売されたレンズです。私も日頃からこのレンズを愛用しており、そのコンパクトさからは想像できないほどの高画質には驚かされています。
この記事では、XF27mmF2.8 R WRの描写力と、気になる「寄れない」という点、そして私が実際に撮影した豊富な作例を交えて徹底的にレビューします。
旧モデルとの比較や、おすすめのフィルター、ポートレートでの活用方法まで、このレンズの魅力を余すところなくお伝えします。小型軽量で高性能な単焦点レンズをお探しの方は、ぜひ最後までお読みください。
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FUJIFILM XF27mm F2.8 R WRとは?基本情報と外観
FUJIFILM XF27mmF2.8 R WRは、富士フイルム純正の世間ではパンケーキレンズといわれる薄型レンズとして、そのコンパクトな設計と高い描写性能を両立した人気のレンズです。
小型軽量と防じん防滴を両立したデザイン
XF27mmF2.8 R WRは「最小限の労力で、最大限の美しさ」をキャッチコピーに解像性能とコンパクト設計を両立したXF27mmF2.8の2代目。スナップシューターの間でとても人気の高いレンズです。
そのコンパクトなデザインにより、持ち運びやすさに優れています。重量はわずか84gと非常に軽量で、カメラボディにつけてもほとんど重さを感じません。このサイズと重さがあれば、日常の撮影において、気軽にカメラを持ち出せるでしょう。
さらに、このレンズは防じん防滴・-10℃の耐低温構造を採用しています。これは、悪天候下や厳しい環境下での撮影にも対応できる安心感を与えてくれます。筆者が所有するX-E4は防じん防滴ではありませんが、レンズがタフであることは精神的なゆとりに繋がります。
正式名称 | XF27mmF2.8 R WR |
---|---|
発売日 | 2021年3月11日 |
価格 | 新品:約45,230円〜 / 中古:約41,700円〜 |
焦点距離 | 27mm(35mm判換算:41mm相当) |
絞り値 | F2.8〜F16 |
最短撮影距離 | 0.34m |
フォーカス | オートフォーカス(MF切り替え可) |
手ブレ補正 | なし |
サイズ | Ø62mm x 23mm(レンズフードなし) |
重量 | 84g(レンズフードなし) |
フィルター径 | Ø39mm |




旧モデルXF27mmF2.8からの進化点
XF27mmF2.8 R WRは、初代XF27mmF2.8の後継モデルとして、いくつかの進化を遂げています。
- 絞りリングの追加:旧モデルにはなかった絞りリングが搭載され、より直感的な操作が可能になりました。カチカチとクリック感のある心地よい操作性です。
- 防じん防滴・耐低温性能:前述の通り、悪条件下でも安心して使えるよう、堅ろう性が向上しました。
- 質感の向上:外装の仕上げも改善され、より高級感のある質感を手にできます。
これらの進化により、XF27mmF2.8 R WRは、より幅広い撮影シーンで活躍できる万能なレンズになりました。
XF27mm F2.8 R WRの使用感レビューと作例
XF27mm F2.8 R WRは、そのコンパクトさからは想像できない描写力を持っています。実際の使用感と、豊富な作例でその魅力を解説します。
自然な画角と立体感のあるシャープな写り
XF27mm F2.8 R WRの焦点距離は27mmですが、35mm判換算で41mm相当です。この40mm付近の画角は、人間の視点に近い自然な視野で、さまざまな撮影シーンで使いやすい焦点距離です。風景、ポートレート、ストリート写真など、幅広いシーンで活躍します。

最も気になる写りに関しては、現代レンズらしく、シャープで立体感のある描写が特徴です。絞り値F2.8でちょうど良いボケ感を得られ、ボケの形も癖がなく自然な印象です。クリアで抜けの良い描写は、まさに「最小限の労力で、最大限の美しさ」というキャッチコピーにふさわしいです。


AFは高速高精度だが駆動音に注意
XF27mm F2.8 R WRは、高トルクのモーターにより、迅速かつ高精度なAFを搭載しています。しかし、気になる点もあります。それはAFの駆動音です。「ジーコジーコ」と大きめの駆動音が出ることがあり、屋外でもそれなりに聞こえるくらいの大きさです。そのため、動画撮影や静かな場所での撮影にはあまり向きません。

XF27mm F2.8 R WRは「寄れない」って本当?
XF27mm F2.8 R WRの最短撮影距離は34cmです。これは、一般的な単焦点レンズと比較してやや長めです。「もう少し近づいて撮りたい」という瞬間に、物足りなさを感じることもあるでしょう。
しかし、この「寄れない」という特性は、同時に被写体との程よい距離感を保ち、背景を広く取り入れたスナップ撮影には最適です。テーブルフォトなど、被写体にグッと寄って撮りたい場面が多い場合は、別のレンズも検討すると良いかもしれません。

XF27mm F2.8 R WRと中華製パンケーキレンズの比較
XF27mm F2.8 R WRを検討する際、よく比較対象となるのが、TTArtisan AF 27mm F2.8などの中華製パンケーキレンズです。それぞれのメリット・デメリットを比較し、あなたに最適なレンズを見つけましょう。
TTArtisan AF 27mm F2.8との比較|選ぶならどっち?
項目 | FUJIFILM XF27mmF2.8 R WR | TTArtisan AF 27mm F2.8 |
---|---|---|
価格 | 約45,230円〜(新品) | 約26,820円〜(新品) |
描写 | シャープ、立体感、自然なボケ | 開放F値で柔らかめ、ボケに癖あり |
AF音 | やや大きい | 静か(動画撮影向き) |
防じん防滴 | あり | なし |
質感 | 高品質、高級感あり | 価格相応の質感 |
その他 | 絞りリングあり、最短撮影距離34cm | リアキャップでファームウエア更新可能、最短撮影距離35cm |
「高画質と信頼性」を求めるならXF27mmF2.8 R WRを、「コストパフォーマンスと動画撮影時の静音性」を重視するならTTArtisan AF 27mm F2.8を選ぶのがおすすめです。
作例紹介








まとめ:FUJIFILM XF27mm F2.8 R WRは日常使いに最適な万能レンズ
FUJIFILM XF27mm F2.8 R WRは、「最小限の労力で、最大限の美しさ」というキャッチコピーを体現するレンズです。小型軽量でありながら、描写力にも妥協がない単焦点レンズとして、多くの富士フイルムユーザーから支持されています。
その自然な画角、直感的な操作性、防じん防滴というタフネス性能、そして高速かつ高精度なオートフォーカスにより、さまざまなシーンでの優れたパフォーマンスが期待できます。AF駆動音や最短撮影距離に注意点はありますが、それを補って余りあるメリットがあるのです。
「とにかくコンパクトさが最優先の人」 「標準域の焦点距離が好きで、スナップや屋外の撮影が多い人」 「AFの早さと描写力を優先し、写真のみ撮る人」
このような方にとって、XF27mm F2.8 R WRは非常に魅力的な選択肢です。せっかくカメラを持っているのに、大きくてなかなか持ち出せていないのであれば、ぜひこのレンズをおすすめしたいです。
メリット | デメリット |
---|---|
AFが比較的早い 唯一無二の薄さと軽さ 防じん防滴という安心感(※つけてるカメラは防じん防滴ではないX-E4なのですが) | AFの動作音が大きい(静かな場所や動画には向かない) 最短撮影距離が34cmなので、近づいての撮影はできない。 |
こんなひとににおすすめ!
・とにかくコンパクトさが最優先の人
・標準域の焦点距離が好きな人
・スナップ、屋外の撮影が多い人
・AFの早さと描写力を優先したい人
・写真のみ撮る人
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