デジタルの高画質も良いけれど、「写ルンです」のようなレトロな風合いの写真も撮りたいと思ったことはありませんか? でも、フィルムの現像やコスト、枚数制限が気になって、なかなか手が出せないと感じるかもしれません。
そんなあなたの悩みを解決する画期的な方法が、「無限写ルンです」です。 1986年の登場以来、たくさんの人の「初めてのカメラ」となった「写ルンです」のレンズを、デジタルカメラで再利用するという、まさに遊び心満載のカスタムが今、注目を集めています。
ぼく(はなすた)が、愛用するFUJIFILM X-E4を使い、この「無限写ルンです」カスタムを実現する方法を徹底解説します。
この記事を読めば、たった5,000円前後の費用で、デジタルカメラでありながら「写ルンです」のようなノスタルジックな写真を際限なく撮影できると分かります。 デジタルとフィルムの「良いとこ取り」をした、新しい写真表現の世界を体験してみませんか?
【無限写ルンですとは?】X-E4を使った作り方と作例
「写ルンです」のレトロな写真が好きだけど、使い捨てなのがもったいないと感じる方もいるでしょう。 実は、そのレンズをデジタルカメラで再利用し、「無限写ルンです」を実現できます。
ここでは、「無限写ルンです」の仕組みと、FUJIFILM X-E4で楽しむためのレンズ選びや具体的な方法を解説します。
「無限写ルンです」の正体:写ルンですレンズの再利用
「写ルンです」は使い捨てカメラですが、その内部には非球面メニスカスレンズという、実は描写力の高いレンズが使われています。 あの独特なレトロな風合いの写真は、このレンズが生み出すものです。
この「写ルンです」のレンズを、ミラーレス一眼カメラの交換レンズとして再利用した商品が流通しているのをご存じでしょうか。
主なものとして、GIZMONが販売する「Utulens」や、メルカリなどで見られるハンドメイドのレンズがあります。 GIZMONからは広角タイプの「Wtulens」も販売されています。
ぼくが今回購入したのは、メルカリで販売されているハンドメイドのレンズです。
こちらはGIZMON製に比べて価格が半分近くに抑えられるため、気軽に試せる点が魅力でした。
素材はマウント部は金属(おそらくアルミ製)、レンズ部は樹脂製で、GIZMON製品の全部が樹脂製とは異なります。

FUJIFILM X-E4に「写ルンです」レンズを装着
筆者のFUJIFILM X-E4に「写ルンです」レンズを装着すると、そのコンパクトさに驚くでしょう。
まるでレンズキャップをつけたかのような薄さで、上着のポケットにもすっぽり忍ばせられます。
この携帯性の良さは、普段使いのスナップカメラとして最適です。
装着感は極めて薄く、X-E4のミニマルなデザインを損ないません。
どこへでも気軽に持ち出せるため、日常のふとした瞬間を「写ルンです」風の味のある写真で残したいと考える方にぴったりです。


「無限写ルンです」の作例と高画質化のヒント
実際に「無限写ルンです」で撮影した作例を見てみましょう。
中心が明るく、周辺が暗くなるビネット効果が特徴で、レトロな雰囲気を演出します。
最近、RAW現像を覚えた筆者は、これらの写真を編集し、青みとコントラストを強調してみました。
RAW現像を施すことで、「写ルンです」の独特の雰囲気を残しつつ、より高画質な仕上がりにできます。
デジタルカメラの利点を活かし、現像で自分好みの色味に調整できるのが「無限写ルンです」の強みです。
作例






「無限写ルンです」のメリットと注意点:手軽にレトロ写真を
「無限写ルンです」は、手軽にレトロな写真を楽しめる画期的なカスタムですが、いくつかのメリットと注意点があります。 ここでは、その両方を詳しく解説し、あなたの撮影体験がより豊かなものになるようサポートします。
「無限写ルンです」の大きなメリット
「無限写ルンです」カスタムには、従来の「写ルンです」にはない大きなメリットがあります。
ほぼ無限に撮影が可能
デジタルカメラなので、フィルムを気にすることなく、好きなだけシャッターを切れます。 フィルムの枚数制限やコストを気にせず、気軽に写真を撮りたい方には最適な方法です。 5,000円前後のレンズ費用で、「写ルンです」約5台分(135枚)を撮れば元が取れる計算です。
高画質なレトロ写真
「写ルンです」のレンズの描写力はそのままに、デジタルカメラのセンサーで記録するため、高画質なレトロ写真を楽しめます。 SNSでのシェアやプリントアウトも、よりきれいに仕上がります。
携帯性抜群のスナップカメラ
X-E4のようなコンパクトなミラーレス一眼カメラに装着すれば、「写ルンです」の持ち運びのしやすさをそのままに、いつでもどこでもレトロな写真を撮れる最強のスナップカメラが完成します。
「無限写ルンです」カスタムの注意点
「無限写ルンです」カスタムには、いくつかの注意点もあります。
レンズの種類と品質
市場にはGIZMON製の「Utulens」のようなメーカー品から、メルカリなどで販売されているハンドメイド品まで、さまざまな「写ルンです」レンズがあります。
ハンドメイド品は安価な傾向にありますが、品質には個体差があるため、購入前にレビューなどを確認することをおすすめします。
写ルンですとの「完全一致」ではない
「無限写ルンです」は、あくまで「写ルンです」のレンズをデジタルカメラで再利用するものです。
フィルムカメラ特有の色味や、フィルムの種類による表現の違いまでは完全に再現できるわけではありません。
デジタルカメラの「フィルムシミュレーション」機能を組み合わせることで、より「写ルンです」に近い雰囲気を追求できるでしょう。
ピントや絞りの制限
「写ルンです」レンズは、基本的に単焦点で絞りも固定されているものがほとんどです。
そのため、ピント合わせや被写界深度のコントロールに制限があります。
意図通りの写真が撮れない場合もあるため、その特性を理解して楽しむことが大切です。
まとめ|FUJIFILM X-E4で「無限写ルンです」カスタム
この記事では、FUJIFILM X-E4を活用した「無限写ルンです」カスタムについて、その魅力と具体的な方法を詳しく解説しました。
「写ルンです」の描写力のあるレンズをデジタルカメラで再利用することで、手軽にレトロな風合いの写真を楽しめるのが最大のメリットです。
コンパクトなX-E4に装着すれば、最強のスナップカメラとしていつでもどこへでも持ち運べます。
5,000円前後のレンズ費用で「写ルンです」約5台分を撮れば元が取れるというコストパフォーマンスの高さも魅力です。
デジタルカメラの現像機能を活用すれば、さらに自分好みの表現を追求できます。
ぜひこの機会に、「無限写ルンです」を体験し、デジタルとフィルムの良いとこ取りをした新しい写真表現の世界を楽しんでみてください。