【作例つきレビュー】ZEISS Loxia 2/50|艶が美しい単焦点MFレンズの魅力

当ページのリンクには広告が含まれています。

オートフォーカス(AF)が主流の時代に、なぜあえてマニュアルフォーカス(MF)レンズを使うのだろう?

そう疑問に思う方もいるかもしれません。しかし、私が長年探し求めていた「艶のある描写」と、「しっとりとした操作感」をかなえてくれたのが、このZEISS Loxia 2/50でした。AFで定評のあるSONYのカメラで、あえてMFのレンズを使う理由と、その実際の使用感、そして息をのむほど美しい作例を紹介します。

ZEISS Loxia 2/50は、カールツァイスがSONY αシリーズのために手がけたEマウント用単焦点MFレンズです。その最大の特徴は、被写体の質感や空気感を捉え、写真に深みと立体感を与える艶のある描写力

本記事では、このレンズの魅力はもちろん、他のLoxiaレンズとの違い、そして購入を検討している方が気になる価格についても詳しく解説します。MFレンズに興味がある方、最高の描写を求める方は、ぜひ最後までお読みください。

\ ZEISS Loxia 2/50をレンタルして、あなたの写真に「艶」を加えませんか?


目次

Loxia 2/50とは?レビューの総評と基本スペック

ZEISS Loxia 2/50は、ZEISS社が手掛けるEマウント用の単焦点MFレンズ「Loxiaシリーズ」の一つです。マニュアルフォーカスに特化することで、高い描写力とコンパクトなサイズを両立しています。

ZEISS Loxia 2/50の基本情報

Loxia 2/50(正式名称:Carl Zeiss Loxia 2/50)は、2014年9月3日に発売されたMF(マニュアルフォーカス)の50mm単焦点レンズです。その名の通り、開放F値はF2.0。ZEISSの伝統的な光学設計により、現代のデジタルカメラの性能を最大限に引き出します。

正式名称Loxia 2/50(Carl Zeiss Loxia 2/50)
発売日2014年9月3日
価格新品:約112,860円 / 中古:約54,400円〜
焦点距離50mm
絞り値F2.0〜F22
最短撮影距離0.45m
フォーカスマニュアルフォーカス
手ブレ補正なし
サイズ62.1mm x 59.2mm(レンズフードなし)
重量320g
フィルター径52mm
最大撮影倍率1:6.9
レンズマウントソニーEマウント

なぜAF全盛期にMFレンズを選ぶのか

自分の目でピントを合わせたかった

私がMFレンズを使い始めたきっかけは、SONY製のカメラに搭載されている「DMF(ダイレクトマニュアルフォーカス)」というハイブリッド機能でした。

AFで大まかにピントを合わせた後、自分で微調整をするという撮り方をしていくうちに、「結局、自分の目でピントを合わせたい」ということに気付いたのです。

MFレンズを使う最大の魅力は、自分の意思で被写体にピントを合わせるという、撮影のプロセスそのものを楽しめる点にあります。また、Loxia 2/50には以下の2つの大きな利点があります。

電子接点が付いている

電子接点が付いているメリットは大きく2つ。

  1. Exifデータ(撮影日時、カメラ機種名、絞り、ISO感度など)が記録でき、写真の管理にとても便利です。
  2. ピントリングを動かすと、自動でピント拡大機能など、カメラ側の機能を使えます。これは、オールドレンズや安価なMFレンズではほとんど使用できない機能であり、Loxia 2/50の大きな魅力です。

オールドレンズや安いMFレンズだと上記の2点が使用できないことがほとんどでしょう。つまり、AFでは当たり前であるレンズとカメラの両方から得られる情報とカメラ側の機能が全部使えるというのがこのレンズの魅力です。

コンパクトさと描写力の両立をしたかった

フルサイズセンサーのカメラは、高性能なレンズをつくろうとすると大きく重くなりがちです。しかし、LoxiaシリーズはAF機能を省くことで、高い描写力を持ちながら、コンパクトなサイズを保つことに成功しています。

金属ボディなのでそれなりに重い

サイズに関しては文句なしですが、重さはやはりそれなりに重く感じますね。ただし、レンズのサイズがコンパクトなのでフロントヘビーな感じはなく、持ちにくさや構えにくさは感じません。


Loxia 2/50の描写の特徴|作例つき解説

ZEISS Loxia 2/50の最大の特徴は、そのしっとりとした艶のある写りです。実際に撮影した作例を通して、このレンズの描写の魅力を深く掘り下げていきましょう。

艶やかな質感と豊かな色表現をかなえる写り

Loxia 2/50で撮影した写真は、2014年発売のレンズとは思えないほど高い解像力を誇ります。被写体の細部までしっかりと描写し、それでいてどこかしっとりとした艶のような質感を感じさせます。

作例1:ポートレート

肌の質感がきめ細かく、光の当たり具合で立体感が際立ちます。自然な発色で、人物の表情が豊かに表現されています。

作例2:風景

遠景のディテールまでシャープに写し出し、空気感を写し取ったような奥行きのある描写が特徴です。

作例3:静物

金属やガラスの光沢、布のしっとりとした質感など、被写体そのものが持つ艶やかさが最大限に引き出されています。

逆光時のフレア・ゴーストは?開放F2のボケの質感

Loxia 2/50は、逆光耐性も比較的優れています。強い光源が画面内に入っても、フレアやゴーストは最小限に抑えられ、クリアな描写を保ちます。これにより、逆光をいかした幻想的な表現も安心して楽しめます。

開放F2.0でのボケ味は、非常に滑らかで自然です。ピント面からアウトフォーカスにかけてのつながりが美しく、被写体を際立たせながらも、背景に程よい溶け込み具合を与えます。

官能的な操作感|ピント・絞りリングの魅力

Loxia 2/50のもう一つの大きな魅力は、その操作感にあります。

  • ピントリングのトルク感
    • 適度な重さがあり、ヌルヌルと滑らかな操作は、ピント合わせを非常に楽しいものにしてくれます。微細なピント調整も思いのままです。
  • 絞りリングのクリック感
    • 絞りリングはカチカチと心地よいクリック感があり、直感的に絞りを設定できます。

これらの操作一つ一つが非常に官能的で、写真を撮るという行為自体を豊かにしてくれます。

Loxiaシリーズとの比較|35mmと50mmの使い分け

Loxiaシリーズには、Loxia 2/35などのレンズもあります。それぞれの焦点距離に特徴があり、撮影スタイルによって使い分けがおすすめです。

レンズ焦点距離特徴主な用途
Loxia 2/5050mm人間の視野に近い自然な画角、立体感のある描写ポートレート、スナップ、静物、風景の一部
Loxia 2/3535mm広すぎず狭すぎない汎用性の高い画角、空気感の表現スナップ、風景、ドキュメンタリー

ポートレートで被写体を際立たせたい場合や、落ち着いたスナップを楽しみたい場合はLoxia 2/50が最適です。一方、より広い範囲を写し込みたい場合や、日常のスナップを切り取りたい場合はLoxia 2/35も良い選択肢となるでしょう。


Loxia 2/50を最安で手に入れるには?中古市場の注意点

Loxia 2/50は、新品価格が10万円をこえる高価なレンズです。少しでも安く手に入れたいと考える方も多いでしょう。ここでは、中古での購入を含めた、お得な入手方法について解説します。

新品と中古の価格比較と購入時の注意点

Loxia 2/50の新品価格は、現在約11万円前後です。一方で、中古市場では状態によって価格は変動しますが、約5万円台から手に入ることもあります。

購入方法価格帯(目安)メリットデメリット
新品約112,860円〜傷や汚れがない、メーカー保証あり価格が高い
中古約54,400円〜価格が安い状態による、保証期間が短い、付属品の有無

中古で購入する際は、以下の点に注意しましょう。

  • レンズの状態:カビ、クモリ、キズがないか。
  • ヘリコイドの動作:ピントリングがスムーズに動くか。
  • 付属品の有無:元箱、説明書、レンズキャップなどがそろっているか。

信頼できる中古カメラ店や、フリマアプリなどで出品者の評価をしっかり確認して購入しましょう。

Loxia 2/50はどんな人におすすめ?

このレンズは、以下のような方におすすめです。

  • 使いやすいMFレンズがほしい人、またはMFレンズデビューしたい人
    • 電子接点によるカメラ機能との連携は、MF初心者でも扱いやすいでしょう。
  • サイズも描写力も妥協したくない人
    • コンパクトながら、ZEISSならではの描写力を堪能できます。
  • カメラボディの機能やExifデータを100%活用したい人
    • 電子接点があるため、撮影データがすべて記録されます。

一方で、オートフォーカスで素早く撮影したい人や、動画撮影でAFを使いたい人には不向きです。


まとめ:ZEISS Loxia 2/50で写真表現を深めよう

ZEISS Loxia 2/50は、AFレンズが主流の現代において、あえてMFにこだわることで、写真表現の奥深さを教えてくれるレンズです。しっとりとした艶のある描写官能的な操作感、そして電子接点による使いやすさは、一度体験するときっととりこになるでしょう。

このレンズを使ったことによって、やはり自分にはMFレンズが向いているなと改めて実感しました。そして、本レンズの描写がとても好みですっかりとりこになってしまった。

オールドレンズも良いですが、現代のMFレンズ特有の使いやすさや機能性、そして高い描写力を楽しめるLoxia 2/50は、MFレンズデビューを考えている方に自信を持っておすすめしたい一本です。

あなたもLoxia 2/50で、写真に「艶」という新しい魅力を加えてみませんか?

メリットデメリット
良い発色と高いコントラスト、そしてしっとりとした艶を感じる描写を楽しめる
ピントを合わせる時の操作がとても気持ちよい
電子接点が付いているのでExifデータが全部の記録でき、ピント自動拡大機能も使用可能
コンパクトなサイズ
金属ボディなので重め
絞りリングが回しづらい
近づいて撮影できない

こんな人におすすめ

  • 使いやすいMFがほしい人、またはMFレンズデビューしたい人
  • サイズも描写力も妥協したくない人
  • カメラボディの機能や、Exifデータを100%活用したい人

\ ZEISS Loxia 2/50をレンタルして、あなたの写真に「艶」を加えませんか?

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次